青森で活動するスポーツトレーナーのつぶやき

NSCA-CSCS認定トレーナーが気になったことをつぶやく

『NSCA』ってどんな資格?CSCSの勉強方法も公開!

こんにちは!よしのです。

今回は私が取得した民間のトレーナー資格「NSCA」についてご紹介していきます。

トレーナー指導を望む方にとっては資格とは「信頼できるかどうか」の証

民間といえど試験を経て取得しています。

なので、今回は一体NSCAとはどんな団体なのか、そして、CSCS取得を目指している人に向けて、合格にはどんな勉強方法がいいのかなども書いていきます。

ぜひ、参考にしてくださいね。

目次

  1. NSCAとは?
  2. 資格の種類と取得条件
  3. どんな試験なの?
  4. 独学でも合格は可能なの?
  5. 合格したら即活動できる?
  6. まとめ

1.NSCAとは?

著作者:fxquadro/出典:Freepik

まず、NSCAという団体について説明していきましょう。

NSCAの公式ホームページには以下のように定義づけられています。

スポーツパフォーマンスとフィットネスの向上を目的とした、適切なストレングストレーニングとコンディショニングの活用という共通のゴールを目指して活動しています

研究に基づいた知識と現場での応用を広く普及する人材の認定
それがNSCAの認定資格です

www.nsca-japan.or.jp

元々はアメリカで発足された団体ですが、今はNSCAジャパンという日本支部もあります。

そのため、試験も日本語で受けることができるんですね。

 

では、なぜ数あるトレーナー資格の中からNSCAを選んだのか。

ズバリ!「私のトレーニングに対するイメージが覆されたから」です。

NSCAは私が大学時代にお世話になったコーチが持っていた資格でした。

当時、トレーニングを満足にしたことがない私にリハビリメニューを処方してくれたのですが、トレーニング時間は全部で1時間半、リハビリというより筋トレだった内容に衝撃を受けました。

「これなら復帰に必要な筋力をつけられるかもしれない」と希望を持ったのを覚えています。

そして、実際にトレーニングしてみると2週間で変化を感じられる成長のスピード感にも驚きました。(できなかった種目が2週間でできるようになったりします(笑))

と、私のトレーニング観が一気に変わったことがNSCAを取得するきっかけになったんですね。

ここまではきっかけの話。

あと、補足としてNSCAは青森県でトレーナー資格を取りやすい・受験費用が比較的安い・受験のスケジュールが組みやすいといった現実的なメリットも持ち合わせています。(笑)

青森で受験できて、受験日も自分で決められるのは大いに助かりました。

取得しやすさを重視しているならNSCAはおすすめです(笑)

2.資格の種類と受験条件

では、ここからはNSCAが発行している資格・受験できる条件について説明していきます。

まず、資格の種類から。

NSCAにはNSCA-CPTNSCA-CSCSという2種類の資格があります。

NSCA-CPTは公式ではこのように説明されています。

健康と体力のニーズに関して、評価・動機づけ・教育・トレーニングやコンディショニング全般の指導を行う、優れた専門的能力をもつ人材を認定する資格です。

ざっと説明すると、CPTは様々な人を対象としたパーソナルトレーナー向けの資格と言えます。

フィットネスジムや高齢者施設でのトレーニング指導などが分かりやすいかと思います。

対してCSCSは

傷害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行する知識と技能を有する人材を認定する資格です。

と説明されており、アスリートやスポーツチームに指導する人向けといった感じです。

勉強してみた感じだと、CPTは子供から高齢者までのトレーニングに関する幅広い知識CSCSはスポーツに特化したトレーニングプログラムの組み立てなどの深い知識だと感じました。

なので、NSCAの資格が欲しいという方は自分がどういうトレーナーになりたいかで決めるといいと思います。

 

それでは、気になる資格取得の条件に移りましょう。

今回は私が受けたCSCSについて見ていきます。(CPTも同じ条件です)

結論から言いますが、2029年までは大学卒業している方or卒業見込みの方なら誰でも取得可能

以下、必要条件です。

  • NSCAジャパンの会員
  • 学位以上取得者
  • 有効なCPR/AEDの認定者

NSCAジャパン会員は公式HPから会員登録して年会費(¥13,200)を払えばOK

CPR/AEDは地域の消防署で取得できます。

持っていなくても試験合格後1年以内に取得&証明書類を送付すればいいので、合格してからでいい!

問題は学位。2024年現在では学位を持っていればいいので、体育学部でなくとも大学を無事に卒業していればいいのです(私は法学部出身です(笑))

ただし、2030年以降

NSCAが認定するストレングス&コンディショニング関連の教育プログラム*を卒業し、学位を取得していること、または同プログラムに在学している大学卒業見込み者

受験条件が変更されるよう。

なので、私のような体育系の大学や専門学校をでていない人は受験できなくなってしまいまうんですね。

もし、CSCS欲しいなあという方がいれば2029年までに受験しましょう!

※ちなみに学位の変更はCSCSだけで、CPTは変わらず高校卒業していれば受験資格があるのでご安心ください。

3.どんな試験なの?

ズバリ!NSCA-CSCSの試験は2セクションの選択式のみ

実技はありません。

ただ、受験時間は4時間にも及びます。内訳は以下の通り。

  • 基礎科学セクション 95問/1時間30分
  • 実践/応用セクション 125問/2時間30分

どちらもコンピューターベース試験で、3択式になります。

中には計算問題もあり、試験会場で渡されたホワイトボードを使って解き、答えを選択して回答していく形式です。

3-1.基礎科学セクション

範囲は

  • エクササイズサイエンス
  • スポーツ心理学
  • 栄養学
  • ノンスコアード問題

基礎科学セクションには3つの分野ノンスコアード問題という点数に反映されない15問の問題から構成されます。

なので、全部で95問ですが実際に採点されるのは80問。ここで正答率70%以上を取るのが合格の条件です。

 

ちなみに私の体感だと、基礎科学セクションは時間が足りません。わからない問題は後で解くようにして、分かる問題を確実に取る作戦の方が良さそうでしたね。

次からは細かく見ていきましょう。

エクササイズサイエンス

エクササイズサイエンスは体の構造など解剖学がメイン

筋肉が興奮する仕組み興奮の伝わり方などがでます。

注意してほしいのは、言い換えが可能な語句は全部覚えること

わざと難しい方の言い方で出題されるので聞きなれないだけで間違うことも!

スポーツ心理学

スポーツ心理学は基本的な用語しかでません

しかし、テキスト・問題集だけではわからないのでネットで調べて、心理学用語の区別をはっきりつけるとばっちりですね。

栄養学

栄養学はとっても幅広い!三大栄養素やビタミン・ミネラル、さらに水分補給量や熱中症などについてでます。甘く見てると点数がとれないので、コツコツ勉強して身に付けるのがいいと思いますね。

3-2.実践/応用セクション

範囲は

  • エクササイズテクニック
  • プログラムデザイン
  • 組織と運営
  • テストと評価
  • ノンスコアード問題

こちらもノンスコアード問題が15問あります。

合格条件も正答率70%以上と基礎科学セクションと同じです。

このセクションはどの分野もとにかく公式問題集を解いて覚えることが重要

問題集を何周もして、テキストを追加で読んでが一番の近道だと思います。

 

個人的には、基礎科学セクションよりも時間に余裕があり、自信のある問題が多かったので、ケアレスミスに注意すればいいかな、というだけでしたね。

4.独学で合格は可能なの?

著作者:pch.vector/出典:Freepik

ここまでは公式HPでも公開されているので調べればわかる範囲。

気になるのは独学で合格は可能なのか、ということですよね。

結論、独学での合格は可能です!

しかし、実際に受けてみていくつかの条件があるな、と私自身感じました。

近道で合格したいなら以下は必須です!

  1. 公式の問題集やDVDは必ず使うこと
  2. 公式のテキストには目を通すこと
  3. 基礎的な知識がなければ追加の問題集を使うとなおよし
  4. テキスト外での情報収集もすること(特に心理学)
  5. とにかく問題を解く→テキストを読み込むを繰り返すこと

前提として、私は法学部出身、高校も完全なる文系なので解剖学などの基礎となる知識はほぼ皆無でした。

ただ、勉強するのは好きなので机に向かうのは苦ではなかった、これは大きいと思います。

私はCSCSを取ろう!と思ってから資格取得まで4年かかりました。

最初は、子育てをしながら断続的に勉強。そろそろ受けようと思ってから本気で受験に取り組んだ感じです。

時期にして基礎知識を固めたのは3年、テスト勉強から合格までが9ヵ月といったところ。

最初はメルカリで売っているCSCS対策問題集を片っ端から集めて勉強していました。

その後、試験対策で公式問題集とDVDを買ったのですが…衝撃的なことに全く点数が取れない‥。

公式問題とメルカリの問題集とではの毛色が違うんですね。でも、基礎知識がない私にとっては、メルカリでの問題集が素地を作っていたと思うので必要な時間だったと思います。

それもあってか、公式の問題集をやり始めて得点が8割を超えるのは結構早かったですね。

私の場合は転職や出産・育児があったので4年かかっていますが、そうでなければ知識がなくとも2~3年以内には受かるのではないかと思います。

決して無理ではないです。

また、CSCSの試験についてレビューなどを見るとテキストはほとんど使わなかったという人もいますが、私の場合は必須でした。

むしろ線引きをたくさんして付箋もつけまくっています(笑)

CSCSの対象のテキストは『ストレングストレーニング&コンディショニング第4版(2024年4月現在)』

絶対に買った方がいいです(笑)

5.合格したら即活動できる?

著作者:pch.vector/出典:Freepik

NSCA-CSCSの試験は、受験後すぐに合否がわかります

そこからは、CPR/AEDの講習を受けるなど認定まで少し時間がかかる場合がありますが、比較的早く認定証は届くと思います。

そうなると、すぐに「NSCA認定トレーナー」を名乗って活動することが可能!

また、NSCAには求人があるので応募してみるのもいいでしょう。

就職しないでフリーで活動するには、個人事業主としての準備は必要です。

(←イマココ!)

6.まとめ

今回はNSCAとはどんなトレーナー資格なのか独学で合格は可能なのかを経験をもとに紹介してきました。

日本ではトレーナーに国家資格はなく、全て民間資格になっているのでどんな資格を取得するかは職場や今置かれている環境を加味して決めるといいと思います。

NSCAであれば独学での合格は可能なので、取得を考えている方は本気で目指してみてはいかがでしょうか?

また、私はNSCAの知識と海外のトレーニング事情を勉強しながらトレーニング指導をしていきたいと考えています。

スクワットやデッドリフトのやり方を教えて終わり、ではありません!

スポーツに特化した動きをトレーニングで身に付けてもらえればと思っています。

 

夏頃からの活動を考えていますが、質問などあればお気軽にメッセージを送っていただければできる範囲内で対応致しますので、是非お気軽にお問合せください。(コメントでもインスタのDMでもOKです)

読んでいただきありがとうございました!

初めての方へ~工藤良乃の自己紹介~

初めまして、青森でスポーツトレーナーとして活動する(予定の)工藤良乃です。

現在は、十和田市に在住。よく総体のトレ室に出没しています。

(髪が明るい謎のガチ勢です(笑))

以下目次

     
  1. 自己紹介
  2.  
  3. スポーツトレーナーとはなんぞや?
  4.  
  5. 前十字靭帯損傷からのスポーツ復帰(経験談)
  6.  
  7. 最後に

1.自己紹介

まずは、自己紹介。

名前は先程書いたのと同じ、工藤良乃(よしの)

トレーナー活動するにあたって旧姓で名乗ってます。

趣味は読書(漫画も小説も)とスポーツ観戦(このスポーツはどの筋肉が必要になるだろう‥と考えながら見てます(笑))

そして、専門は柔道と膝の怪我のリハビリ。小学校から大学まで長いこと柔道をやり、前十字靭帯損傷も経験しています‥

(ちなみに小学校はミニバスをやっていたのでバスケも好きです。ウインターカップとか天皇杯とかよく見ますよ(笑))

 

スポーツトレーナーと名乗っていますが、この理由は後述します。

私は2023年9月にNSCA-CSCSという民間のトレーナー資格を取得しました。

(このNSCAについても別の記事で詳しく説明します。)

そして、今年2024年の夏ごろからトレーナーの活動について広めていく予定です。

2.スポーツトレーナーとはなんぞや?

著作者:pch.vector/出典:Freepik

では、ここからスポーツトレーナーについて話していきます。

まず、私がトレーナーとして特に力を入れていきたいのは以下の3つ

 

前十字靭帯損傷からの競技復帰

怪我予防のための筋力アップ

競技力の特性を生かしたトレーニング指導や栄養指導

 

スポーツをしていると青森県の筋力トレーニングの環境の少なさを感じませんか?

おそらく個人的にパーソナルトレーニングをしてもらいたい

という人はいると思いますが、レーニングを指導してもらうのが難しい現状です。

(私も高校生のときは筋トレをしたかったのに、環境が整っていませんでした)

特に怪我から復帰するためのトレーニング指導各スポーツの特性を生かしたトレーニンというのは指導してもらうことができませんよね。

スポーツには怪我はつきもの。

しかし、怪我をしたから引退、もしくは怪我をして先がないから最後の試合は無理してでも出ようなんて悲しすぎます。

なので、多くの人が長くスポーツを続けられるように、怪我をしても復帰できる体を作るスポーツの特性を踏まえて怪我をしない体を作るこれらを私の第一目標としているんです。

 

また、スポーツに特化したトレーニンも広めていきたい!とも考えています。

私個人の意見として筋肉をつけること競技力を向上させること別の考え方です

強くなるため(競技力を向上させるため)には、自分の体を満足に操作できることが必要条件だと考えます。

そのために筋肉が必要なんですね。

でも、筋肉があればいいかというとそうではありません。

やはり、動作の反復練習も必要です。

筋肉があっても背負い投げはうまくできませんし、3ポイントもはいるわけでもありません。

なので、私は筋力をつけるためのトレーニン各スポーツに必要な動作の訓練の両方を含めることを考えてトレーニングを処方するつもりです。

このように、私はスポーツに特化したトレーニングを専門に教えていきたいと思っているので、なるべく一言でイメージしてもらいやすいように自分でスポーツトレーナーと名乗ることに決めたんですね(笑)

ここまででだいぶ、どんなトレーニングを処方してくれるのか想像しやすくなったのではないでしょうか?

興味がある方は是非ともご連絡下さいね。

 

次は、私の経験談とトレーニングの必要性をちょこっとつぶやくので、興味があるかたは覗いていってください(笑)

3.前十字靭帯損傷からのスポーツ復帰(経験談

Image by Alexander Fox | PlaNet Fox from Pixabay

私が『トレーナーとしてトレーニング指導をしよう』と決めることができた大きなきっかけは”2度の前十字靭帯損傷と手術”です。

高校生まで全くと言っていいほど膝の怪我とは無縁。

しかし、大学入学後すぐに膝の怪我をしてしまいます。

最初は内側側副靭帯損傷。まあ、良く言う膝の内側靭帯(ないそくじんたい)を伸ばしてしまったんですね。

「今回は少し大きめの怪我だなあ」なぁんて思っていた矢先、復帰してすぐの投げ込みで前十字靭帯を切りました。

いやぁ~めちゃくちゃ痛かった。(笑)

前十字靭帯は切れた瞬間がわかります、プチンッ、パチンッみたいな音が体の中から聞こえるんですよ。まあ、何回も切ると「あーきれたあー」ってなります(笑)

そして、切った直後は歩けない。膝崩れする。なのに、時間が経てば歩けるようになっちゃいます。

中には切れてすぐに膝が腫れてしまう人もいますが、ほとんど腫れない人もいるので、素人目での判断材料はやはり切ってすぐに歩けない・立てないですかね。

その後の競技人生はどうしたかというと、

手術→復帰→再断裂→手術→復帰→再再断裂→最後の試合

で大学4年を終えました。

ただ、再断裂後は大学講師だったトレーナーの方にお願いして1年弱のトレーニングを経て復帰しています。

結局、再再断裂はしてしまいましたが、膝の怪我を予防する体の使い方を訓練できたことに加えて、競技力に必要な体全体の筋力を向上させることができました。

私がしていたトレーニングは、前十字靭帯の術後のリハビリから再断裂予防のための基礎的な身体能力の向上を目指したものだったので、病院でするリハビリよりもずっとスポーツ復帰に寄り添っていたと感じます。

もしも、大学生のときに1年弱だけ経験したトレーニングを高校生からできていたら‥

(私の柔道スタイルであれば)きっと前十字靭帯断裂はしていなかっただろうと本気で思います。

 

前十字靭帯損傷を経験したから分かりますが、損傷後トレーニングしないでもとの実力まで戻すというのは無理に近いです。(というかほぼ無理です)膝の怪我というのはそれだけ選手生命にかかわるのです。

レーニングをしても術後から復帰までは1年以上を要します。

それでも、私からすれば1年でも復帰までには短いと感じるほど。

 

最近では、中学生で前十字靭帯損傷を経験している子もいますよね。

前十字靭帯は膝関節の中にあり、脛(すね)が膝よりも前に出ないように支えている靭帯。ここが切れてしまうと、回転ジャンプやトランポリンの着地ができない、ロンダートができない、全力で走ってジャンプorストップができないなど、足を使った動作の制限が格段に上がります

レーニングでとても多くの怪我リスクを予防することができるので、自分は基礎的な筋力が少ない、と感じている方だけでなく、スポーツで高みを目指している方もトレーニングに興味を持っていただければと思います‥。

4.最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。

スポーツにおいてトレーニングとは、基礎的な筋力を向上させるだけではなく、怪我をせずに長く競技を続けることができる身体をつくることでもあります。

レーニングをすれば100%怪我をしないというわけではないですが、少なくとも大きな怪我を自分で引き起こす原因(ジャンプからの着地で靭帯を損傷したなど)は取り除けると思います。

夏頃からの活動していきたいと思っていますが、質問などあればお気軽にメッセージを送っていただければできる範囲内で対応致しますので、是非お気軽にお問合せください。(コメントでもインスタのDMでもOKです)

では、私語りはここまで。

読んでいただきありがとうございました。